こんにちは。振袖専門店のなかの座咲くらKANです。
今年の成人式が終わり、次の2022年ご成人の方に向けて新たにブログを発信していきますので、皆様の参考になれば嬉しいです！
さてこの度のブログは、お母様の振袖(ママ振)を着るときにチェックすること！です。
何十年か前に、当店(今のなかの座本館)で購入していただいた振袖を持って来ていただき、お嬢様に着せたい、とご持参いただくことが多々あります。長く勤めているスタッフもおり、懐かしいな〜と感慨深い場面にも出くわします。
着物は受け継いで行く文化。お母様やおばあさまが着た振袖を着るというのはとっても素敵ですよね。
そんなお母様ご家族様の思いのこもった振袖をお嬢様が着たいと言ってくれたら本当に嬉しいと思います。
大事に保存していて、さぁいざ！たとう紙から出してみたら…あらま大変…そんな事にならないように今から「着られる状態か」ということをまずチェックする必要があります。
振袖、長襦袢のサイズはあっているか
ママより身長が低い場合は着付けでなんとかなりますが、ママより10センチ以上身長が高い場合は、着丈、裄丈は着付けでカバーしにくく、また仕立て直しでも出せる長さに限度があることも……。仕立て直しや裄直しなどサイズ直しは是非早目にお持ちいただき、咲くらKANへご相談下さい！
汚れやシミがないか
防虫剤の匂い
防虫剤は、独特のニオイをもっているものもあります。保管されている着物の生地に、防虫剤のニオイが染みついていることも珍しくありません。タンスから出しただけでは取れないこともあります。
虫食いやシミ
長期間保管している間に、虫食いや黄変等のシミがつくこともあります。一度畳の上で広げてみて、着るのに支障があるような汚れがないかまずチェックしましょう。もし、当てはまるものがあればお手入れに出しますが、仕上がるまでに時間がかかりますので、早目にチェックしておきましょう！
どちらも費用がかかるので、まずは見積もりをとって、ご検討いただいてもいいと思います。
汚れに関しては、多少見えない部分であればそんなに気にすることはないと思いますが、例えば衿元や胸元、上前など目立つところにあると気になりますよね。
一番いいのは、洗い張りに出して自分サイズに仕立て直してもらうことですが、費用もかかるし、作り替えたいサイズに仕立て直しが可能かどうかなどもありますので、こちらも併せてご相談ください！
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和装小物は使える状態？
振袖、長襦袢とチェックをしましたが、さらに長襦袢の下に着る和装小物は使える状態ですか？肌襦袢、裾除け腰紐、伊達締めは使える状態だとしても、コーリンベルトやウエストベルトはゴム状の物なので、伸びていないか、コーリンベルトのパチっと止める部分が劣化していないかなど、チェックが必要です。
帯枕も強く引っ張って使うので、これも劣化が気になります。
次は三重仮紐です。
昔は三重仮紐を使わずに帯を作っていたのですが、今は三重仮紐を使ってヒダをたくさんとって、より装飾性の高い凝った帯結 びにしていくので必需品です！
次は足袋ですが、お母様と足のサイズが同じで、汚れなどなければ問題なくはけます。
今咲くらKANで準備しているものはストレッチタイプのこはぜが付いている足袋がありますのでお勧めです。
草履、バッグは大丈夫？
お振袖はタンスから出してお嬢様と一緒に見られた方も多いかと思いますが、意外と見落としがちな草履とバッグ。
着物はしっかり手入れすれば何百年と着られるといわれるほど強いものですが、草履やバッグはそれだけの耐久性はありません。
当時のままで綺麗な状態に見えても草履は少し履いて歩くと鼻緒が切れてしまったり、
バッグは取っ手が取れたり生地が剥がれたりすることがあるので、
そのまま成人式まで放置するのは危険かもしれません。
そのチェック方法としては、家の中又は、外に出て、草履は履いて歩いてみる。
もし鼻緒が弱っていたらすぐに切れてしまいます。
切れることはなくとも、歩いた後にもう一度じっくり見ると、置いていた時には分からなかった弱くなっているところが見えてきたりします。ぜひ、確認のために一度実際に足を入れて歩いてみてください。
鼻緒以外にもひび割れや底が剥がれていたりするので、しっかり見て確認してみてください。
バッグも剥がれやひび割れ、金属部分が錆びていないかを見てしっかりチェックしてください。そして、実際に何度か開け閉めをしてみて不安が無いか、中にカビが生えたりしていないかの状態をみてください。
そこまでチェックして問題なければ草履もバッグもそのままお嬢様がお持ちいただいて大丈夫かと思います。
チェックして少しでも不安があるようでしたらお気軽にご相談ください。咲くらKANにも可愛い草履バッグのご準備がありますよ！
コーディネートはどうする？
さて、お母様の振袖が安心して着られそう！となったら、次はコーディネートですね。ママとそっくり同じでもいいけれど、自分らしさや、今風も取り入れたいですよね。
まずは帯が別のものがあれば、替えてみる。新しいものを探してもいいし、おばあちゃんの若い頃の帯だって使えるのが着物のいいところです！
帯が同じでも、小物類や草履バッグを替える等アレンジはできます^ – ^
親子といえども、似合う色や好きな色は意外と違うもの。化粧衿、帯揚、帯締めを替えると、かなり雰囲気が変わります。髪型や髪飾りも、自分好みにアレンジするとぐっと今風に♪
振袖と帯以外で特に気をつけたいチェックポイントとしては、長襦袢の半衿。半衿は古くて黄ばんでいたり、ダメになっていることもあるので、新しいものにつけかえたほうがいいことが多いです。咲くらKANでは豪華な刺繍の半衿等ご購入の準備もありますよ♪
〜最後に〜
一言で振袖といっても、一体準備するものは何アイテムあるんだという煩雑さ！ そしてキリがない選択肢！ですが、それでも振袖は着ると嬉しいものです。人生の節目を飾る改まった装いです。
振袖って、普段着とは違って、いつも着られるってわけじゃないから特別なんです！
ママ振袖がある方は、ぜひ、ご家族様と一緒に晴れの日の装いを考えて、お支度してみて下さい。ご家族様にとっても嬉しいことだし、なによりもそれは、きっと、一生の思い出になるはずです^_^
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なかの座 咲くらKANは、大分駅から徒歩５分の場所に店舗を構える大型振袖専門店です。大分市だけでなく、別府市、佐伯市、臼杵市、津久見市、杵築市、宇佐市、由布市など、大分県全域から多くのお客様にご愛顧いただいております。
地元で72年続く呉服店であるからこその安心感、県内一の豊富な品揃えで、これまで大分の和装文化に寄り添ってまいりました。
これからも大分県の地域一番店を目指し、みなさまの特別な一日を、黒子となって陰ながらお手伝いさせていただきます。
お着物に関することなら、何でもお気軽にご相談ください。
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現在なかの座 咲くらKANでは、新型コロナウイルスの感染予防対策として、ご来店の完全予約制、入店時のマスクの着用・手指のアルコール消毒などにご協力いただいております。館内の消毒も徹底しておりますのでご安心ください。
ご来店に関しましては、週末を中心に日々ご予約を頂いておりますので、検討されている方はお早めにご連絡ください。