振袖の帯結びを徹底解説!@大分市大道町・なかの座 咲くらKAN

皆さんこんにちは!

大分市大道町の振袖専門店咲くらKANです!

 

日ごとに寒さがつのってまいりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

年末に向け、何かとお忙しい時期ではございますが、お体にお気をつけくださいね。

 

さて、先日、振袖選びにご来店されたお母様・お嬢様から「振袖の帯ってどんなふうに結んでいるんですか?」とご質問を頂きました。

振袖・着物にあまり縁がなくて…という方からすると、確かにイメージが湧きにくいですよね。

カタログにも、中々背中側の帯の写真は載っていないものです。

 

そこで、今回は帯についてご紹介させて頂こうと思います。

 

 

着物の帯ってどういうものなの?

 

帯は、着物の上から腰より上部分(胸下辺り)に巻いて着付けた着物を固定させる役割があります。

また、着姿の装飾の一部でもあります。

幅は約30~34cm・長さは約3m50cm~4m20cm程です。

種類も様々で、半幅帯・名古屋帯・袋帯等があります。

 

【半巾帯】

半幅帯は浴衣等を着る時によく締める帯ですね。

こちらは幅が約15cm程度となっており、気軽に締められるのが特徴です。

普段使いしやすい帯なので、少し調べてみると色々な結び方があって面白いですよ。

ちなみに、袴の下にもこの半幅帯を締めることもあります。

 

【名古屋帯】

名古屋帯は、『お太鼓』と言われる帯結びに使われる事の多い帯です。

着物に興味のある方は聞いたこともあるのではないでしょうか。

ドラマやアニメでよく目にする、背中側で四角く平面に結んでいる結び方がお太鼓結びといい、名古屋帯が使用されています。

こちらもカジュアルな場面でよく選ばれる帯です。

 

【袋帯】

袋帯は、主に礼装用の着物に合わせる帯のことを指します。

錦織・唐織・金や銀箔を配した豪華なものをよく見かけますが、この袋帯が留袖や振袖の上から締める帯になります。

幅は広く、長さもたっぷりあるので、振袖の華やかな帯結びに非常に向いています。

 

代表的な三つの帯ですが、それぞれ幅や長さは違います。

また、同じ種類の帯でも大体同じくらいの形というだけで、幅や長さは仕立てによってまちまちです。

着物にも浴衣・留袖・訪問着・振袖…と種類があるように、帯にもそれぞれ合わせる用途によって色々な形がありますね。

 

戦国時代くらい昔は、帯というよりは細く切った布を折って縫った紐状の『くけ紐』というものをしていたようです。

それから現代に至るまで、生活様式の変化や流行りによって徐々に帯幅が広くなっていったり、形が変わってきていることを考えると、もしかするとこの先も更に進化していくかもしれませんね。

 

 

帯を結ぶには何が必要なの?

帯は着物の上から結ぶものですが、帯だけでは先ほど紹介したお太鼓結びや振袖の変わり結びの形を作ることは出来ません。

それでは振袖の帯結びには、帯の他に何を準備すればいいのでしょうか?

帯板・帯枕・三重仮紐・帯揚げ・帯締めの五つのアイテムです。

順を追って解説いたします。

【帯板】

まず、帯板を装着して、帯を巻く体の前側を平面にします。

帯板のおかげで、帯を締めた時に変な皺が寄ったりせず綺麗に張りが出るので、美しい形を作ることができます。

帯板の上から帯を締め、いよいよ振袖に合った豪華な形に結んでいきます。

この時、ドレープやリボンのような羽根の形を固定したり支えたりするのに三重仮紐や帯枕を使用します。

 

【帯枕】

帯枕は、帯を締めるときに使用する、背中部分のお太鼓の形をふっくら整えるアイテムです。

帯枕を入れることによってボリューム感が増して、華やかさや可愛らしさを演出することができます。

 

【帯揚げ】

帯揚げは、帯枕を被せるように包んで、体の前面・帯の上で結びます。

用途としては帯枕を隠すためのものですが、装飾の一部でもあります。

ふんわり結んであげると可愛らしい雰囲気になりますし、絞りの帯揚げは豪華で振袖に大変よく合います。

 

【帯締め】

帯締めは、結んだ帯を更に固定するための和装小物です。

振袖用のものは、パールやとんぼ玉、つまみ細工など色々な装飾の施されているものが多く、見た目も華やかです。

 

咲くらKANでは、振袖プランの中に帯はもちろん、帯揚げ・帯締めも含まれています。

特典として和装小物をプレゼントしておりますが、その中に帯板や帯枕等の道具も入っているので、お客様が準備で困ることはありません。

 

 

振袖の帯結び

基本的に、振袖の帯結びは3種類です。

文庫結び・立て矢結び・二重太鼓結びです。

 

文庫は、浴衣の帯結びにも使われる、リボンのような形の結び方です。

立て矢は、リボン結びを斜めにしたような結び方。

二重太鼓は、このブログで一番初めに紹介したようなお太鼓結びとなります。

振袖では、アレンジのふくら雀という結び方が有名でしょうか。

 

他にも様々なアレンジの帯結びがあります。

 

これらは、実際になかの座咲くらKANで前撮りをして頂いたお嬢様にさせて頂いた帯結びとなっています。

華やかな振袖姿は、振袖自体の色柄はもちろんのこと、後ろから見ても豪華で格調高い帯結びも魅力の一つです。

 

 

帯結びのアレンジの種類は数百も!

最後に。

帯結びのアレンジの種類は数百程もあると言われています。

 

折角なら振袖のコーディネートだけでなく、帯結びにも拘りたいところですが、帯の長さ・硬さや柄行・体型によって結べる帯結び、あまり結ぶには向かないアレンジもあります。

咲くらKANでは、着付け師が振袖のコーディネート・お嬢様の雰囲気に合った帯結びを提案致しますので、安心してお支度をお任せ頂けます。

また、もしネットや雑誌でやってみたい帯結びが見つかりましたら、着付け師さんに相談してみて下さい。

きっと親身になって一緒に考えてくれるはずです。

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

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