振袖、長襦袢のたたみ方、帯や草履のお手入れの仕方 をご紹介します!

 

皆さんこんにちは大分の振袖専門店のなかの座咲くらKANです。

さて、成人式を終えて、振袖をお持ちの方に向けて、今回は、振袖を着た後のお手入れ方法、たたみ方、そして保管方法についてご紹介していきます♪

振袖をレンタルされた方は返却のみで、管理する手間はないので安心ですが、購入された方は今後管理をしていかなければなりません。でも、畳み方は?汚れ落としはどうしたらいいの?と思っている方多いと

思います。

 

振袖をたたむ前にやってほしいこと3つ

まずはじめにご紹介したいのは、振袖をたたむ前にしておきたいことについて♪
振袖を次に出したときにキレイに着るためには、振袖を着た後のアフターケアがとっても大切です。
振袖を着たら、次の3つの手順でアフターケアをしてください。
・湿気をとる
・汚れのチェック
・アフターケアに出す

湿気をとる

振袖を着た後、一番にしてほしいのは、湿気をとることです!
着物にとって、湿気は大敵。長持ちのために、きちんとケアしてくださいね。

手 順
1. ハンガーにかける
振袖、長襦袢、帯をハンガーにかけましょう。

2. 干す
直射日光が当たらず、電気を消した風通しの良い部屋で、1~2日干しておきましょう。

 

汚れのチェック

お手持ちの振袖にシミなどの汚れはついていませんか?
振袖で汚れがつきやすいのは、
・衿
・袖の一番下の部分(袖底)、袖口
・裾
この部分は重点的に確認しましょう。
シミは時間がたつほど落としにくくなってしまうので、そのままにしておくと落とせなくなってしまいます!
シミがついていたら、落とさねば!ですよね。

自分で染み抜きするのは不安…
高いものだからプロにやってほしい!
という方もいますよね。
振袖は特別なお着物だと思うので、早急に業者さんにお願いしましょう。
当店のガード加工をかけている振袖はアフターケアへ出しましょう!10年間であれば、衿元、袖口、裾の汚れおとしが、1枚1100円(プレス代)で出来ます。それ以外の汚れは見積もりを出して、ご相談になります。

振袖にシミなどの汚れがなかった場合でも、汗をかいていたものをそのままにしておくと変色してしまうことがあります。
当分着る予定がないのなら、長襦袢と一緒にアフターケアに出してしまうことをおすすめします!
着物のクリーニングは、普通の洋服とは異なり1ヶ月以上時間がかかることが多いです。
もしまたすぐに着る予定がある場合は、注意してくださいね。

 

振袖のたたみ方を写真つきで解説!

大変お待たせいたしました!
振袖がきれいな状態であることを確認したら、たたんでいきましょう♪

各部分の名前紹介

 

 

まずは、たたみ方の中で振袖の部位の名前がいくつも出てくるので、先にご紹介しておきます。
みなさんあまり聞き覚えがないのではないかな?というのは、おくみ線です。
振袖の前身頃(まえみごろ)の重ね合わせられる部分に縫いつけられている、細長い布のことをおくみと言います。おくみは上は衿(えり)から、下は裾(すそ)まで続いています。そのおくみと、前身頃の境目の部分が、おくみ線です。
たたみ方は写真を使って解説していきますが、分からなくなったら各部分の名前紹介も確認してみてくださいね♪

たたみ方本編

それでは、ようやくたたみ方の解説です!
これからご紹介するのは一般的な着物を畳む「本畳み」と呼ばれる畳み方です。
ちなみに長襦袢を畳む場合は「襦袢畳み」という畳み方でまたやり方が違います。

1. 振袖を置く

振袖を、頭の方が左、裾(すそ)が右になるようにして、きれいにのばした状態で自分の前に置いてください。
また、振袖は大切な衣装なので、下に布などを敷いてから置くのがオススメです♪

2. 脇線に沿って折る

自分から見て手前側にある前身頃を、脇線(わきせん)で折りこんでください。正しく折ることができていれば、振袖を着たときに外側になる表面が見えているはずです!

3. おくみ線で折り、衿を倒す

左の写真のように、手前側の前身頃のうち、おくみと衿(えり)の部分をおくみ線で手前に折ります。正しく折れていれば、おくみの部分で、振袖を着たときに内側になる裏面が見えているはずです。
また今回は、振袖の衿の、首の後ろになる部分も折り込み、右の写真のようにします。

4. 衿と衿、おくみとおくみを重ねる

写真のように、自分から見て奥側にある衿を手前側にある衿の上に、そして奥側にあるおくみを手前側にあるおくみの上に重ねます。ぴったり合わせてください。
Point
身頃がだぶついても、気にしなくて大丈夫です!

5. 脇線と脇線を重ねる

奥側の脇線を持って、自分の方に引き寄せてから、手前側の脇線に重ねましょう。
ここでも裾の方から衿の方へ重ねていくと、うまくいきますよ♪
そして、最後に写真のように袖(そで)と袖も重ねます。

6. 整える

振袖が全体的にぴったり重なるように、シワなどを伸ばして整えましょう。

7. 袖を折る

上側になっている袖を、袖がついている位置から奥へ折り返します。

8. 振袖を半分に折る

折った袖の上にかぶせるようにして、振袖の身頃、袖をたとう紙に合わせて折ります。

9. 振袖の袖を身頃の下へ折り込む

下前側の袖が身頃の下にくるように折り込みます。はみ出した部分の袖を、身頃に沿って折り返したら完成です
これで完成です!
キレイにたためましたね♪

 

長襦袢のたたみ方(解説編)


衿を左側にして長襦袢を広げ、
下前(手前側)を脇縫い線で内側に折ります。

上前(奥側)も同様に脇縫い線で内側に折ります。
衿の繰越部分は内側に折り込んで綺麗に整えましょう。

下前の脇縫い線が、身頃の中央になるように折ります。

上前も同様に、脇縫い線が身頃の中央になるように内側に折ります。


上前の袖を、袖口が少し内側に収まるように折り返します。

裾を持ち、二つ折りにして重ねたら完成です。

えもん抜きがある場合は、背に沿うように折り込みます。

 

帯のお手入れ

帯をしまう前にすること

まずはじめに、帯をしまう前のお手入れ方法に関してです!
帯は基本的に洗うことができません。
ですから、洗わずにお手入れを行います。
用意するもの
・乾いたタオル
・ハンガー
・当て布
手 順 
1. 汗や汚れをとる
乾いたタオルを使って、汗や汚れを取りましょう。

2. 陰干しする
ハンガーにかけて、一日くらい陰干しをし、湿気を取ります。

3. アイロンをかける
シワがある部分に当て布をして、アイロンをかけてください。

帯のしまい方

これで帯をしまう準備ができましたね。
それでは、帯のしまい方はどうしたらいいのでしょうか?
といっても、実は帯のしまい方にはそこまでのルールはありませんので、たとう紙に合わせてたたむのがきれいにしまえるコツかと思います。

 

草履とバッグのお手入れ

草履とバッグの使用後はまず乾かすことから

乾かすことから草履バッグのお手入れは始まります。
どの素材の草履でも、まずは草履を乾かしましょう!大体が草履、バッグのセットになっていると思いますが、バッグは口を開けて風を通しておきましょう。
草履のつま先を上にして壁などに立てかけ、日陰で1~2日乾かしてください。草履は、雨の日に履いて濡れたわけでなくても、湿気が含まれていることが多いのです。
必ず乾燥させてくださいね♪

エナメル・合皮皮革・裂地・爬虫類の4つの素材について、それぞれお手入れの方法を紹介します。

エナメル素材の草履のお手入れ

まずは、光沢感が魅力のエナメル素材のお手入れの方法を紹介します♪
用意するもの
・柔らかい布2枚

手 順 
1. 汚れを落とす
エナメル専用クリーナーを柔らかい布に含ませ、草履の汚れを落とします。

2. 乾拭き
柔らかい布で、乾拭きしてください。

合成皮革

草履なかではもっともリーズナブルな、合成皮革の草履。
気軽にはけて活用することが多いからこそ、汚れやすくもありますよね。
きちんとお手入れして、より長持ちさせましょう。
用意するもの
・柔らかい布2枚

手 順

1. 拭く
水気を固く絞った布で、拭きます。

2. 乾拭きする
乾いた布で、乾拭きします。

裂地

裂地(きれじ)とは、織物のこと。華やかで憧れの草履ですよね。
織物の草履のお手入れ方法は、ブラシを使ったお手入れになります!
用意するも
・柔らかいブラシ
手 順
汚れを落とす
柔らかいブラシを使って、汚れを落としましょう。

爬虫類(ワニ革など)

素材と色味が個性的で、はくだけで雰囲気がでる爬虫類をつかった草履。
おしゃれ着として使われることが多いこちらも、しっかりお手入れしましょう♪
用意するもの
・柔らかい布1枚

手 順
拭く
乾いた柔らかい布でよく拭き、汚れを落としましょう。

 

〜最後に〜
いかがでしたか?
振袖を着た後には、湿気をとること・汚れのチェックをすること・クリーニングをすることの3つのアフターケアが大切です!
振袖のたたみ方は、ご紹介した手順に従ってやればそんなに難しいものではありません。
しまったときにシワができないように、キレイにたたんでくださいね。
また、小物も良い状態で保管しておけるように、お手入れを忘れないでください。
特別なときのための晴れ着は、大切にしたいもの。
毎回のちょっとしたお手入れでキレイに保つことができるのなら、やらないわけにはいきませんね♪

振袖のお手入れに関する疑問やご相談は、お気軽になかの座咲くらKANにご連絡ください。他店様でお買い上げの着物もお手入れのご相談を承っておりますΤ

 

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なかの座 咲くらKANは、大分駅から徒歩3分の立地に店舗を構える大型振袖専門店です。
大分市だけでなく、別府市、佐伯市、臼杵市、津久見市、杵築市、宇佐市、由布市など、大分県全域から多くのお客様にご愛顧いただいております。
地元で72年続く呉服店であるからこその安心感、県内一の豊富な品揃えで、これまで大分の和装文化に寄り添ってまいりました。
これからも大分県の地域一番店を目指し、みなさまの特別な一日を、黒子となって陰ながらお手伝いさせていただきます。
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