【一生に一度の振袖もっと自由に】現代女性の“選ぶ力”が映す成人式のカタチ

成人式赤振袖
古典系振袖

1. 「成人式=振袖」は誰が決めた?“当たり前”を見直すとき

成人式(大分市では「20歳のつどい」)に振袖を着る。

それは、ごく当たり前のこととして、多くの人の中に刷り込まれている感覚です。

けれど、改めて考えてみると、「振袖を着ること」自体が目的になってしまっている人も

多いのではないでしょうか。

たとえば、「みんなが着るから」とか、「親にすすめられたから」といった理由。

もちろん、それがダメなわけではありません。ただ、その“当たり前”を少しだけ疑ってみることで

振袖との向き合い方がガラリと変わるかもしれないのです。

本当に自分が着たいのは、あの色?あの柄?振袖って

そもそも誰のために着るの?

振袖は“義務”ではなく、あくまで“選択肢のひとつ”。その視点から

振袖文化を自由にとらえ直すところから、私たちの「大人としての第一歩」が

始まるのではないでしょうか。

成人式白振袖
ショートヘアアレンジ

2. “選ばされている”振袖ではなく“自分で選ぶ”振袖へ

毎年、成人式が近づくと、振袖のカタログや展示会が一斉に始まります。

そこには、華やかなモデルたちが美しく振袖を着こなしている姿がずらりと並び

どれもこれも魅力的に見えます。

しかし、その裏で「どれを選んでいいのかわからない」と困惑する人も多いのが現実です。

そして気づけば、店員さんや家族のすすめるままに

「これでいいか」と決めてしまうことも少なくありません。

でも、それって本当に“自分で選んだ”と言えるでしょうか?

振袖は「選ばされるもの」ではなく、「自分で選ぶもの」。

そのためには、「自分が何を好きか」「どう見られたいか」「どんな自分を表現したいか」といった

自分自身への問いかけが不可欠です。

成人を迎えるこのタイミングで、自分の“選ぶ力”を試してみるのも

またひとつの意味ある体験ではないでしょうか。

成人式緑振袖

3. 着物=古いという誤解。振袖が持つパワーと表現力

「着物って、なんか古くさい」「自分とはちょっと距離がある気がする」

そんな印象を持つ若い世代も少なくありません。

でも、それは本当に“着物自体の問題”なのでしょうか?

実際、振袖には「色」「柄」「小物」の組み合わせ次第で

無限とも言える表現の幅があります。

たとえば、あえて黒一色に金の刺繍を入れたモード系の振袖や

パステルカラーでまとめた“ゆるふわ系”のスタイル

またレースや洋風の小物を取り入れた“ネオ和装”など、振袖は今や多様性のかたまりです。

つまり、振袖は決して「昔ながらの固定されたもの」ではなく

「今の私たちの感性に応じて変化できる表現の器」なのです。

「古い」と感じるのではなく、「どう着こなすか」に焦点をあてれば

振袖の印象は大きく変わります。

成人式茶色振袖
鞠

4. 形式より中身。振袖に映る「自分らしさ」とは何か?

振袖の良さは、「自分らしさを映し出す鏡のような存在」になれるところです。

最近では「可愛い」だけでなく、「かっこいい」「個性的」「ナチュラル」など

多様な振袖のスタイルが注目を集めています。

そこに共通するのは“自分らしさを大切にしたい”という気持ち。

振袖は、たった一日のために着るものかもしれません。

でも、その一日が「一生に残る一枚の写真」となり

「何年経っても自分のスタートラインを思い出させてくれる記憶」として、心に残ります。

だからこそ、自分の「好き」「似合う」「着たい」を追求する価値があるのです。

成人式黒振袖
シンプルな振袖

5. 購入、レンタル、ママ振。選択肢がある今だからこそ考えたいこと

かつては、振袖といえば「購入」一択のような時代もありましたが

今は「レンタル」や「ママ振(母親の振袖をリメイク)」など、さまざまな選択肢があります。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

◎購入:一生モノとして自分の振袖を持つ。着るたびに思い出が重なる

◎レンタル:最新のデザインを気軽に楽しめる。保管や管理の心配がない

◎ママ振:親の思い出を受け継ぐスタイル。小物や帯で現代風にアレンジ可能

どれを選ぶのが“正解”か、ではなく、「自分にとって納得できる選択」をすることが

今の時代に合った振袖との向き合い方です。

成人式ママ振りアレンジ
振袖×ブーツ

6. 写真を撮るための振袖?着る体験としての振袖?

成人式といえば「前撮り」。

近年では式当日とは別に、ロケーションフォトやスタジオ撮影など

写真のクオリティにもこだわる人が増えています。

でも、ここでひとつ考えてみたいのが

「写真を撮るための振袖」になっていないか?ということ。

もちろん、写真に残すのは素敵なこと。

でも、振袖は“着て、動いて、感じる”ものでもあります。

たとえば、着付けの時間、帯を結んでもらうときの感覚

鏡の中の自分と向き合う時間——そのすべてが

あなたの人生の一部になっていくのです。

「写真に写る自分」だけでなく、「振袖を着て過ごした時間」そのものを大切にしてほしい。

それが、より豊かな成人式の思い出になるはずです。

7. Z世代と振袖の新しい関係。「推し活」「SNS映え」との融合

Z世代にとって、自己表現の場といえば、まさに「SNS」。

成人式の振袖姿も、InstagramやTikTokでシェアされるのが当たり前の時代になりました。

そんな中で注目されているのが“推し活×振袖”や“世界観コーデ”といった新しいスタイル。

たとえば、「推しのイメージカラーで振袖を選ぶ」「オタ活仲間とおそろいの柄を取り入れる」

「推しの誕生日に合わせて撮影する」など、振袖を通じて“好き”を表現する人が増えています。

これは、振袖が単なる“伝統衣装”ではなく“自己表現のツール”になっている証拠。

Z世代の感性によって、振袖文化がより自由に、より多彩に進化しているのです。

成人式赤振袖
レース手袋

8. まとめ:振袖は“守る文化”ではなく“活かす文化”

振袖は、たしかに日本の伝統に根ざした文化です。

でも、その伝統をただ“守る”だけではなく“今の私たちの感性で活かしていく”ことが

これからの時代に求められていることだと思います。

「決まった通りに着なければいけない」「こうしなければならない」という縛りから一歩離れて

自分の価値観で選び、楽しむ。

それこそが、本当の意味での“大人になる”ことなのかもしれません。

成人式は、一生に一度しかない特別な日。

でもそれは、「過去の大人たちの真似をする日」ではなく、「これからの自分を始める日」であってほしい。

振袖は、あなたのスタートを彩る、たった一枚の「未来への自己表現」です。

もっと自由に、もっとあなたらしく。

そんな振袖の選び方が、これからもっと広がっていきますように。

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地元で75年以上続く呉服店であるからこその安心感

県内一の豊富な品揃えで、これまで大分の和装文化に寄り添ってまいりました。

これからも大分県の地域一番店を目指し、みなさまの特別な一日を

黒子となって陰ながらお手伝いさせていただきます。

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